ひとりごとブログ

男性不妊による不妊治療中です

誰かに話したいけど話す勇気がない


旦那様が無精子症だと診断された奥様、もしくは無精子症の旦那様と不妊治療中、経験者の奥様。


誰かにカミングアウトしましたか?


私は義両親以外では、1人、信頼できる職場の先輩に相談する形でカミングアウトしました。


旦那が無精子症だと診断されて、ずっと心が晴れない日々が続いていました。人前で笑うのも精一杯で。SNSの子どもの写真が針のように心を刺してきて。帰りのバスで涙がホロリと流れて。

私、酷い妻だと思います。

無精子症だと診断された旦那本人の気持ち、それはそれで物凄くショックだと思う。もし自分が、『もう卵子がありません』、と診断されたら、と思うと。
でも、無精子症と診断された旦那の妻も妻で、すっっっごい、辛いと思うんです。
1番辛いのは本人、わかってるけど、私だってあなたには分からない辛さがあるの!と思ってしまいます。自己中心的です。

しかも、旦那が無精子症だった事実と、自然妊娠できない現実を、“惨め”だとか“情けない”だとか“敗北感”に感じてしまう瞬間もあります。

ほんとに酷い性格です。

いつか結婚して、子どもが生まれて、楽しくて幸せな家庭を作る。
それを当たり前に感じていて、私の中で人生最大の《夢》でした。

あぁ、こうも簡単に、夢って崩れ去ってしまうのか。そう感じました。
当たり前が当たり前じゃなくなった瞬間。いや、初めから当たり前なんかじゃなかったんですよね。


家庭を持ち、子どもを産むことが女性としての勝利だなんて、思っていません。

でも、皆が経験している幸せを、私も味わいたい、と思うのはエゴでしょうか。
子どもが欲しい気持ちって自分勝手ですか?
普通に妊娠して子どもが産みたい気持ちって、女性の“本能”以外の言葉で表さないといけないですか?理屈いりますか?


今に至っては、自然妊娠や、精子が回収出来なかった場合の旦那との血の繋がりにこだわる考えは無くなりました。
でも、どこかで、無精子症の旦那がいて、そして、不妊治療をするという現実を恥じてしまう自分がいます。本当に最低です。どんな形であれ、いつか家族になるかもしれない子どものためにも、胸を張るべきですよね。

逆に、不妊治療を頑張られいるご夫婦、経験してきたご夫婦のことを思うと、素晴らしく感動し、応援したい気持ちになります。

多分、経験者ではない人たちに、カミングアウトして、理解してもらえなかったらどうしよう、とか、“可哀想”と思われるのが怖い、などの不安から惨めだとか情けないと、感じてしまうのかも、とも思います。

誰かが何気なく言った“タネナシ”という言葉に過敏に反応して、それはそれは傷付きました。タネナシって、こんなに傷付く言葉だったなんて、知りませんでした。

人のことを『可哀想』と哀れむこと、良くないことだと気付きました。


今の立場だからこそ気付けたこと、考えれる様になったこと、沢山出てくると思います。
それを人生の糧にして、不妊治療費はそれはそれは高い授業料だと思えば良いですよね!!!
旦那のとこ、治療のこと、もっと胸を張れる様になりたい。自信を持って治療したい。
ダイアモンドユカイさんの様に、自分をタネナシだと胸を張って言える様な心の強さが欲しい。


ブログ書いてたらなんだか前向きになれました。きっと明日にはまたネガティブモード全開です笑


はやく、同じ境遇の方とお話しする機会がほしいです。