ひとりごとブログ

男性不妊による不妊治療中です

交換日記


私と旦那の生活リズムはまるで違います。
旦那は昼前に起きて日をまたぐかまたがないかの時間に帰宅する生活リズム。
私は早朝に起きて夕方か夜に帰宅する生活リズム。
旦那の休みは週1日+α、私の休みは週数日不定期です。お互い平日土日は関係ありません。

そんなこんなですれ違いの日々になることも少なくなく、私が次の朝に余裕があるときは旦那の寝る時間に合わせますが(2時3時)、この生活が続けれてるのもまだ私が20代半ばだから・・・30にもなれば限界なんじゃないかともヒヤヒヤしています。

題名の通り、私たち夫婦は交換日記をつけることにしています。夫婦になる前からつけていました。別にラブラブを自慢しているわけでも何でもなく、、、すれ違いの生活だと、他のカップルや夫婦よりも圧倒的に会話をする時間が短いから。おまけに旦那は自分の気持ちを吐き出す機会が少ない性格。私も悩みや考えを文字にすることが好きなタイプなので、私達に合ってるんじゃないか?と思い、始めることにしました。

とはいっても2人とも気まぐれな性格。
続いたり続かなかったり、気まぐれに書いては気まぐれに返ってくる返事を待って、という感じでした。去年一年はほぼ交換はしていませんでした。今思えば平穏な日々だったからでしょうね。

でも、この春に旦那の無精子症が診断されてから、もう一度きちんと書こうということになり、また交換が始まりました。
不妊治療をする上で、どの選択肢を選ぶかはまだわからない。少ない選択肢しかないかもしれない。でも少なくとも夫婦の考えのベクトルは一致させるべきではないかと思うのです。
考えの方向性が違っては意味がない、方向は同じでも、気持ちの大きさが違えば、きっといつかすれ違いが生じるでしょう。
そのズレをなくす為にも、今思うことをお互い言葉ではなく文字にして伝えて残そう、と思っています。


考えのベクトルのズレが修正できなくなったとき、大袈裟かもしれませんが、それは不妊治療を諦めるとき、もしくは離婚のときなんだと覚悟もしています。


無精子症と診断された次の日、久しぶりの交換日記です。

私『いつか赤ちゃんが授かれて生まれるまで、昨日のことがあっという間だったと思える日が来るのかな。私は絶対に旦那くんとの子ども産むよ!2人で一緒に頑張りたい!』

旦那『へこたれてる時間なんてないね!頑張って前へ進むよ!一緒に頑張ろう!絶対に赤ちゃん出来るって信じてる。』

今思えば、不妊治療に『絶対』なんて言葉は無いかもしれない。不妊治療を終えるとき、それは新しい命に巡り会えるのか会えないのか、その2つの道しかない、残酷な世界です。


そういえば今日、ネットで無精子症について調べていたら、知恵袋的なページに出くわしました。

『6年前16歳年下の女性と結婚して、先日自分の無精子症が発覚した。彼女は今AIDを望んでいるが自分は考えられない。子どもを産めないのなら、離婚して欲しいと言われている。どうしたらいいでしょう。』

というふうな質問でした。
質問者さんを気遣っての回答も多数見られる中、


『話が上手く出来すぎていて、つりとしか思えません。』


という回答がありました。


正直、すごく悲しい気持ちになりました。

あぁ、この世界ってどこまでも孤独で狭くて理解してもらえない世界なんだ。とつくづく考えさせられました。案外知らないだけで身近なこのなのかもしれないのに。

もちろん本当なのか、嘘なのかわかりません、数年前の記事だったので、このご夫婦がどうなったのかもわかりません。


正直、私も1ヶ月前にAIDについて知りました。恥ずかしい限りです。第三者の精子はおろか、親族間なんてあり得ない。第一印象はそうでした(今AIDに挑戦中の方、AIDでお子様に恵まれた方、申し訳ありません)。ですが、今は考えが180度変わって、AIDのことしか頭に無いくらいAIDという子どもの授かり方があるなんて、なんて素晴らしい世の中だ!ぐらいの気持ちです。(まだ手術もしてないのに旦那すまん。)

その立場になってみないと知らないこと、分からない考え方、たくさんあるんだな、って身をもって知りました。

『ゼロ』
って言葉、物凄い破壊力ですよね。
だってどーしたってゼロなんだもん(T ^ T)
今は、藁をもすがる思いです。
同情するなら精子くれ。です(T ^ T)
旦那に『誕生日なに欲しい?』と尋ねたら
精子。』
って即答されました。私も精子欲しい!!!


話が逸れました・・・


無精子症の旦那さんをもつご夫婦の進む道や考えは、それぞれだと思います。
他人にすれば、あり得ない道かもしれない。そこまでしてって思うかもしれない。
でも、それぞれの夫婦が、たくさん悩んで、涙を流して喧嘩して、選んだ道だと思います。そう思います。悩まないわけ、ないじゃないですか。


いつか誰かに何を言われようが非難されようが、胸を張って『私たちはこの道を選びました』と言えるように、夫婦のベクトルをしっかりと合わせていきたいと思います。
そして今は、同じ境遇のご夫婦のそれぞれ進んだ道の未来が幸せであることをこころから願っています。