ひとりごとブログ

男性不妊による不妊治療中です

無精子症と発覚して3年

こんばんは。お久しぶりです。

主人の無精子症が発覚してからまる3年が経ちました。この3年どうしていたかというと、何もしていませんでした。何も出来ませんでした。気持ち的に。

 

向き合う気力がなかったのです。

とっても疲れていて、一生分泣いて、それでもまだ涙は枯れなくて。

 

とりあえず、このまま悩み続けても自分が壊れてしまうと思い、

 

●沢山買い物をしました

●沢山旅行に行きました

●ちょっと恋もしました←え

 

とにかく、自分の魂が死んでしまわないよう、好きなことを存分にしました。

そして、ちょっとずつ、ほんの一握りの友人にだけ、相談する勇気を持てました。今後、どんな選択肢を取るかわからないので、公にはできない悩みですが、私には誰かに相談するという手段しか取れませんでした。出産や不妊治療のために溜めたお金も、ぜーんぶパッと使ってしまった事を少し後悔しましたが笑、『○○ちゃんがそれで救われてたのなら、必要な出費だったんだよ』、と言ってくれた友人がいて、あぁ、この子に相談して間違いじゃなかったな、と思えたこともありました(これからは頑張って貯めます…)。

 

そして、少し恋をした、という件ですが、これは、主人との離婚を頭の片隅に置いていたので、主人以外の他の男性を男性として見てみよう、としたからです。この考え方に気分を悪くされる方がいらっしゃったらすみません。

別に何かがあったわけではありません。私の一方的な恋心です。しかし、恋をすればするだけ、私には主人しかいないんだなぁ、と思い知らされるばかりでした。結局、今でも残念なことに←、主人とはとっても仲良しで、やはり愛しているのだな、と思います。仲さえ悪ければ…何か主人に汚点さえあれば、今すぐにでも離婚してやるのに、と何度思ったことか。

そしてこの恋に関して、意外や意外、相談しても否定する友人は1人もいませんでした。むしろ、新しい恋を応援してくれたり、自分の無精子症が原因で離婚するより、妻の新しい恋が原因で離婚する方が、旦那も『自分のせいじゃなかった』と安堵して、案外スッキリ離婚してくれるかもよ?と、新しい角度の意見をくれる友人さえいました。

離婚の考えを責める友人は、一人としておらず、それは当たり前の選択肢だから、自分を責めなくていいと思うよ、と全員がゆってくれました。それだけで救われた気がしました。

 

赤ちゃんや小さな子ども、妊婦さんを見るだけで息が詰まりそうな日々が続き、それを忘れるために人生をぱーっと楽しみましたが、やっぱり人生にはきちんと向き合わなければならない…そう思い直すのに3年もかかってしまいました。

 

今、私の中である1番の気持ちは『産みたい』です。

そして絞られてくる選択肢は、離婚か、AID。

でも、離婚は考えられない。AID…生まれてくる子の気持ちを考えると、全く決断出来ません。結局決めるのは自分なのに、全く答えもヒントも頭の中にも心の中にも出てきません。

 

寝る前の時間にダダッと文章を書いてしまい、支離滅裂ですみません。3年前の文章も読み返す心の余裕がなく、今ただ思ったことをひたすらに書いているので、矛盾してるところも沢山あると思います。

 

余裕があれば、以前の文章を読み直したいと思います。また、傷がえぐられるのは覚悟の上ですが、やはり、私と同じ境遇の人たちがいる限り、少しでも、情報と、気持ちを共有すべきかと思い、今日は久しぶりにブログを、書きました。

 

また余裕があれば、戻ってきて、書きたいです。

 

つらいですね。

でも、この記事に辿り着いてくれる誰かがいるだけで、救われるし、顔も声も名前も知らない沢山の誰かが私と同じ悩みを持っていると思うだけで、頑張ろうと思えます。

 

次回は、頭の固い母親に、意外にもAIDを勧められ、安心したと思ってた矢先に、やっぱり離婚が良いかもと言われ、振り回されている。or 仲の良い友達夫婦から、一回の子作りで妊娠したよ!と報告を受けた(こっちはゼロに何かけたってゼロなのによ!!)。のどちらかの記事を書こうと思います。

いきなりヘビー!!

 

おやすみなさい。

またまたお久しぶりです

 
なんと、約3ヶ月ぶりの更新となってしまいました。完全にブログを放置していたにも関わらず、数十人ではありますが、観覧してくださってる方がいて、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
かと言って、この3ヶ月で、特に何も大きな変化は無かったのですが、なんだか久しぶりに今の想いを書いて記録したいなと思い、いまブログを綴っています。
 
無精子症だと診断されたのが春、そしてteseを受けたのが夏、あっという間に秋が終わって冬になろうとしていますね。本当に早い。去年の今頃は、さー、年が明けたら子作りするぞ、なんてワックワクしてたな。むしろハイだったかも。今になって目に付く、妊活high、妊娠high、出産high、子育てhigh・・・
今では全てが突き刺さる・・・笑
 
teseを受けたのが夏にも関わらず、私の夫は相変わらずで、この間やっっっとホルモン検査に行きました(本当は9月ごろ行く予定だったのに…西日本腰重い代表です)。異常があったら連絡するとのことでしたので、連絡ナシということは、大丈夫だったということでしょう。かく言う私も、市から降りる男性不妊手術の助成金申請の為の書類を保健所に持って行こう、持って行こう、と思いながらまだ引き出しの中に入れっぱなし…結局のところ、2人とも、あの怒涛の日々から少し離れて、無精子症診断以前の当たり前の現実に浸って休憩中、とでも言えば良いんでしょうか。
夫が無精子症、である事も今はもう当たり前の現実に変わりは無いのですが。
 
もちろん、毎日子どものこと、妊娠のこと、無精子症のことは頭をよぎります。でも、あれこれと考えるのをやめることで、ある意味、当たり前の事になったのかも知れません。『私の夫の目の下にはホクロがある』『私たち夫婦の家は2LDKだ』みたいな具合に、『私の夫には精子がいない』『私たち夫婦は不妊治療を終えた』て感じです。
 
ただまだ身近な友達には何も言っていません。夫も、いつ皆にカミングアウトしよーかな、なんて言っていますが、別にあえて言わなくても良いんじゃ無いかなと思います。5年後10年後、実はそーだったんだよ!ってホロリと言える時が来るまで。
身近な友達にカミングアウトできるほど、まだ心の準備、傷付く覚悟が出来ていないのかも知れません。前は向いてるはずなのに、なぜがこの壁は私にとってとてつもなく高いです。別に知られたら知られたでスッキリするんでしょうが、まだまだ時間がかかりそうです。
 
ですが、一つスッキリ出来たこともありました。それは、私の家族にカミングアウト出来たことです。
言葉ではなく文章で伝えましたが、私の家族にはそれが一番安全で効率の良い伝え方だと思ったからです。
発覚から現在までの経緯、夫婦の想い。理解は出来なくてもどの道を選ぼうが、私達夫婦がたくさんたくさん悩んで出した答えを、どうか受け入れてほしいと。
正直、何で相談しなかったんだ、と怒られるかな?とも思っていましたが、『辛い時期に気付いてあげられなくてごめんね、2人の道を応援します。』と背中を押してくれました。
 
現時点での私達夫婦の答え、
teseが終わり、旦那との子どもを授かることが無理だとわかった後、すごく悩みました。悩んだと言うよりか、どうしたら良いのかわからなかった。
少ない選択肢ではありますが、それぞれの道がある。そしてその全てが、正解なんだと思います。悩みに悩んだその道が、それぞれの夫婦にとって、正解であると私は思います。
 
私たち夫婦の選んだ答えは、
『夫との子どもを授かることを望む』
です。
何を言ってるんだと思う方もいらっしゃるかも知れないですが、何か一つの『信念』にこだわる事が、私達夫婦には必要でした。
大々的な医学の進歩、はたまた神がかった奇跡でも起こらない限り、夫との子どもを授かる事は出来ません。でも、それでも良いんです。
夫婦2人でこだわる信念があれば、手遅れも、後悔もありません。それが2人で選んだ道だから。
 
でも、まだまだ未熟な私は、その信念を固める力がありません。その信念を貫く心を強く持つ為にも、これからも無精子症のこと、不妊のこと、もっともっと勉強して行こうと思います。もしかしたら、やっぱり養子を受け入れたいとか思う日が来るのかも知れません。その時はまた夫婦で話し合って、新たに想いを固めれば良い。
今は時期を決めて、最後までやり遂げる根気を持つことが大事だと考えています。
 
だらだらと語ってしまいましたが、簡単に言うと、
『夫との子どもを授かることにこだわる』に向かって心の整理中。
 
です。
 
 
『子どもを作るまえに、沢山夫婦で遊んだり旅行したり、自分一人の時間を楽しんでね!』
とたくさんのママから言われます。今ってすごく自由で大事で、もう当分取り戻せない時間だよ、と。
夫の無精子症が発覚するまでは、きっとそうなんだろうなぁと思っていましたが、今では、人間無い物ねだりだな〜、と心の中で思っています。
 
子どもを持たない夫婦の道を選ぶことに不安を感じる質問者に対して、
 
子どもがいることが幸せか否かではない。
子どもによって得られる幸せも沢山あるし、子どもがいないことによって得られる幸せも沢山ある。そして、それは子どもによって得られなくなる幸せもあり、子どもがいないことによって得られない幸せもあるということ。
幸せなんて本人の考え方次第でどうとでもなるもの、大事なのは今ある幸せを手放さないこと。
 
と回答してある知恵袋が何だかストンと私の胸に落ちて思わずブックマークしました(どんだけ知恵袋みてんねん、て感じですが。)
 
結局、幸せは個人でしかはかれないものなんですよね。
 
 
私たち夫婦なりの幸せを考えて、しっかりと次のステップに進めたらいいな。。。
 
 

お久しぶりです


かなり日を開けた更新となってしまいました。


7月末に旦那がTESEを受けてから、なかなか書けずじまいでした。
文章としてブログにまとめるエネルギーが残っていなかったので・・・

結果から言うと、良くありませんでした。
この先、旦那との子どもを授かることはないようです。

覚悟していたとは言え、やはりショックで。

でも、この数ヶ月モヤモヤしていた気持ちからは抜け出せた・・・もう何の結果を待つことも期待することも無くなった。そう考えればスッキリ出来ました。
夫婦として、また、一歩、前に進めた。


TESE当日、旦那の少し緊張した面持ちは忘れません。そりゃそうだよね。
玉を切るって言われても私はふーんとしか思わないけど(薄情?)、男性からすれば考えただけで鳥肌モンらしいですから。

病院に着いて不織布みたいな患者着?に着替え、ベッドで休む旦那の側で待っている時は少し不思議な気分。なにか事故したわけでも大きな病気をしたわけでもないのに、点滴に繋がれた旦那を見守っている。少なくともあと少しで私至上人生最大の分かれ道が待ち受けている・・・
そんな考えが行ったり来たり。

看護師さんに旦那が呼ばれ、
『行ってきます』という、緊張まじりの、でもその中に自分を奮い立たせてるような旦那の声、
『行ってらっしゃい』と、いつも家で見送るように、でも、精一杯、応援の気持ちを込めて旦那を送り出しました。


さっきまで旦那が点滴に繋がれていたベッドの個室でひとり待つ時間はなんとも言えない時間でした。朝早かったから眠たくなるかもな〜〜と思いつつ目は冴えきっていて、本でも読もうかな、ケータイゲームでもして待っとこうかなとも思いましたが、旦那のこと、これからの将来を考えるとこと以外をすると、なんだかいけない気がしてしまって。気付いたら1時間半ほど只々ぼーっとしていました。

そしてノック音。
まず初めに飛び込んできた旦那の顔は、見たことないくらい疲れて引きつっていました。
その顔を見て、『ああ、ダメだったか』
と、なんとなく感じました。

後に続いて部屋に入ってきた先生もなんだか、どよーんってしてるし・・・笑
こんな『どよーん』ってフレーズが似合う瞬間後にも先にもないなってぐらい二人ともどよーんとしてました。

先生にまず
『あまり状態は良くないですね〜・・・』
と言われ
『生まれつきの可能性が高いです』
と言われ
精子は見つかりませんでした』
と言われる、言われる、いつでもこい!
と思っていたら
『一週間後に結果が出るのでまた来てください』
と言われ、
今日結果わかるんちゃうんかーーーい!

と心の中で突っ込んでしまいました。
ここは私の勉強不足だったのですが、その日に結果がわかるわけでも無かったんですね。T^T
精子がいた場合は当日にわかるのでしょうが、そうで無かった場合は、少しでもいい状態の細胞を第三の医療機関に送り、診断してもらうということでした。

そこから急に来た旦那の悶絶タイム・・・
麻酔が切れてきて徐々にお腹が痛くなって来たようで、ずっとベッドの中をモゾモゾしながら唸っていました。途中ナースコールでお薬持ってきてもらったり。結局11時に手術開始だったにもかかわらず、病院を出たのは15時ぐらいだったと思います。
こんな長居をしてしまって病院には申し訳なかったですが、男としてとても勇敢な手術をしてくれた旦那には感謝せざるを得ませんでした。

最後、支払いの時にカードが使えないというハプニングが発生し(後々調べたら、一ヶ月の支払い上限を最小限に設定していたためにそれを超えたので使え無かったみたいですT^T)、悶絶する旦那を置いて私一人下界(日曜のしかも夏休みシーズンだったから楽しそうなカップルや若者や家族連れの人混みを掻き分けるのは心身ともに辛かった)に降り、現金数十万を小脇に抱えて舞い戻るというなんとも情けない事になり。
そして更に病院を出た後、気分転換にタバコを吸った旦那のに襲いかかった更なる悶絶タイム・・・なんで吸ったんだろ・・・
腹痛と吐き気でまあまあええトコのそば屋で横になるというお恥ずかしいハプニングも発生したり。

※TESE当日の喫煙は控えることをお勧めします!

帰りの電車は私がオバちゃん並みのスピードでボックス席を死守し、ゆっくりと座って帰りました。その日はもう、ただただゆっくりと休んで寝るだけでした。

ですが、次の日、旦那は無理して働いて、高熱を出してしまい、慌てて夜間緊急連絡先に電話して対応して下さいましたが、次の日熱が出下がったので結局病気をは行きませんでした。発熱はよくあることみたいです。私としては下がっても念のため病院行って欲しかったんですがT^T

術後数日は、少し街を歩き回っただけでちょっと休憩したいと言ったり、免疫が落ちていたみたいで疲れやすくなっていたようです。歩くとズボンに玉が擦れて痛いからと言って、急きょサルエルパンツを購入し、急にオシャレな人になっていました・・・笑

そんなこんなであっという間に1週間が過ぎ、結果を聞きに病院へ。
まず抜糸をしてもらって、そこから検査結果を聞きましたが、先に書いた通り、精子は見つから無かったとの事でした。

診察室では落ち着いて先生のお話を聞けましたが、待合室に戻ると、一筋、また一筋と涙が溢れてきて、ただただ、静かに涙を流さずにはいられませんでした。

別に命を失ったわけではない、でも、夢を失うってこんなにも辛い事なのかと。当たり前だった夢。それを失った喪失感。何にも代え難い辛さがあります。

でも、お互い立場は違えど、同じ悩みを夫婦で共有できている事に感謝しなければいけないのかなぁと思ったり。私たち夫婦に立ちはだかる壁は高くて厚い。それを二人で超えられる日は来るのかな。


誰の立場も考えず、ただ私の思いを語るなら、
“子どもがほしい“  “産みたい“
ただそれだけです。
それは揺るぎない想い。

でも、あんなに苦しく痛い思いをして手術をしてくれた旦那の事を想うと、今はAIDに進む勇気はありません。もし進んだとしても提供してくれた人のその後の人生を想うと踏み切れない。親族?他人?そんな事を考える余裕もなくて。

いつか、自分との血の繋がりを求めてしまったら、産みたい気持ちを抑えられなくなってしまったら・・・そう思うと養子にも進む勇気はありません。

いっそ二人だけの人生を歩む方が潔いのかな、とも思ったりして・・・

でもやっぱり、子どもが欲しい。産みたい。



どこかでAIDまたは養子について説明会とかあれば行ってみたいな。



TESEの結果がわかって、私たち夫婦はある意味スッキリしました。無精子症の話、これからの人生の話一旦休憩しています。こんなのいつ振りだったろう。今日ブログを書きながら、久しぶりに色々と考えています。

ただまた一ヶ月後に、旦那のホルモン検査の為、病院に行くので、その時までにはだいたいの方針は決めておきたいなと思っています。
また、夫婦で話し合わなきゃな。
嫌だなぁ、怖いなぁ。

それでも前向くしかないです。
未来の私が応援してくれてる気がします。



義両親への告白


そう言えば、義両親へのカミングアウトについてあまり書けていませんでした。
カミングアウトしたのは、2度目の精液検査を受けた後、TESE出来るかどうかまだ分かっていない頃の事です。私の精神状態が一番落ちていた頃だったと思います。

元々、旦那とは、TESEを受ける事が決まったら両親に言う、と話し合っていました。私としても、息子さんの大事な体にメスを入れる事を詫びておきたかったので、TESEを行う前には絶対に報告しなければと思っていました。

しかし。
私の気持ちは落ちる一方で、『このままTESEが受けられるかどうかわかるまで待つ必要があるのか、無精子症であることはハッキリと確定したのだからTESEするかしないかに関わらずいつかは言わなければならない事を、両親にまだ黙っておく理由はない』

そして何より
“共感して欲しい…”
この苦しい状態を、赤の他人ではなく、同じ家族に。

この頃の私はすごく焦っていたと思います。1日1日が、すごくもどかしくて。
今なら、何で待てなかったんだろう。。と思うから。結局のところ、いつ告白しても変わりはなかったのだろうけど、夫婦で決めたことを守れなかった事はあまり良くなかったなと、今感じます。

旦那としては、息子として、そして男として、両親に無精子症の事実を告げる事は物凄くストレスだったのかも知れません。しかし私のワガママを『分かった』と聞いてくれて、義両親に報告しに行く事になりました。旦那に感謝です。



しかし、義両親の反応は共感を求めていた私が予想していたものとは大きく違いました。


旦那が無精子症の事実を告げると、

父『そうか・・・』
母『ふ〜ん・・』
父『まぁ、なんと声をかけて良いか分からんけど、何か困った事があったら言うてね。』


終了。



えーーーーーーーー!!!!!!
終わりですかーーーー!!!!
えぇぇぇーーーーー!!!!!!!


正直、すごくすごくショックでした。
他になんか無いの?!と思ってしまいました。


無精子症の方の色んなブログを見て妄想を膨らませていた私がアホだったんでしょうか、もっともっとなんかあるやろ!!!聞く事とか、反応とか!!!と思ってしまいました。
なんと言えば良いか、私は一緒に同じ立場で悩んでくれる家族が欲しかったのだと思います。義両親に報告できると決まった時に、やっと仲間(言い方悪いけど)が出来る・・・と安堵した部分がありました。しかしそれが一気に突き放されてまた一人ぼっちになってしまった気分でした。

さらに不安になったのは、
『もし手術で、精子がいない事がわかったら、その次の選択肢は2人で話し合って決める』と旦那が言った時の反応です。
『選択肢ってどういうこと?』(すこし焦り気味)
と義父が言いました。
旦那『まあ、産むにしろ産まないにしろ色々あるから』
義両親『へ〜・・・?』

きっと義両親の中では、
精子がいない=子どもを諦める  
しか無かったのかな?そりゃそうですよね。その時は無精子症の事実に驚きで、養子を迎えるとか考えられる状態じゃないし、AIDとかまず知らないだろう、と。だから、その先の選択肢なんて言われたら、もしかして離婚?!とか思ったのかも知れません。
そう思うと、もし本当に精子がいなかった場合、次の選択肢を義両親に理解してもらわないといけないのかーーー、と気が重くなりました。


でも、私
欲張りですよね。
ずっと両親に言わずに頑張っておられるご夫婦も沢山いると言うのに。
そして今思えば、義両親は義両親なりに、物凄くショックだったんじゃ無いかと考えるようになりました。
私は、旦那の無精子症をなんとなくですが微かに予想していました。でも義両親は違う。いきなり息子の無精子症をカミングアウトされたら、思考停止しますよね。義両親が今の私達ぐらいの時代は、男性不妊なんてまだまだ認知度が低い時代、今の若者ほど、その事実を柔軟に受け入れられないと思います。
『そうか』『ふーん』の反応は、ショックをかくして精一杯の反応だったのかも知れません。
私達が帰った後に、冷静になって考えて、色んな事を調べてくれたかな・・・と、信じたい。寧ろ、困った事があったら言うてねと言ってくれたその心に感謝しなければいけません。


こうして義両親へのカミングアウトを果たしたわけですが、実は話の最中に旦那にムカついた事がありました。

義父が『どうして検査受けに行く事になったの?』と聞いてきたときです。

そりゃ、子ども欲しけりゃ女性だけじゃなく男性側も検査するのが筋ですよね。と言いたかったですがここは抑えて・・・
義父の若い時代は精液検査なんてあり得なかったでしょうから。

旦那の答えはこうでした。
『元々、嫁が、子どもが出来にくいって事で病院に通ってて、ついでに俺も受けてみようかな、と思った。』


は?
え、、、、
はぁ???

てなりました。笑

『いやいやいやいや、そりゃぁ確かに、私は去年産婦人科で多嚢胞性卵巣症候群って言われましたよ?自分でもしかしたら出来にくいかもってあなたに詫びましたよ?でも、医者から直接不妊症と診断されたこともないですよ!確かに普通の人よりかは出来にくいかもしれませんよ。でも、あなたの無精子症がわかった今、ほんとに私が出来やすいか出来にくいかなんて分からんやろ!!!精子居なかったんだから!!!てか、病院行った理由、私があなたのタマがちっさいから行けって言ったからでしょうが!!!!!』

と、旦那を傷付ける以外の何物でもない言葉は言わず、笑
グッと堪えていた私の顔は能面の様だったと思います。今、このブログで書けてスッキリしました。ありがとうございます。

能面と言えば、以前SoftBankショップでiPhone6に変えた時、
店員『通知メールが届くと思うんですが、ただ稀に通信のミスで届かない事があります、まぁ、100人に1人ぐらいなんで、大丈夫でしょう!ははは(^◇^)!』
心の声(私100人に1人の男引いた女だからなぁ・・・)←能面の様な顔だったと思う
店員『・・・お客さん?』
私『そうなんですか〜(^◇^)』我に返る

みたいな事もありました・・・



話が逸れました。



そして、急ではありますが、今月末に、TESEを受ける事になりました。
もうすぐ、これからの人生が大きく変わります。
でも、子どもが欲しい、家族を作りたい、その想いはなにも変わらないでしょう。

今の私は、結構落ち着いています。
別に、なにがあった訳でもないですが、、
休みの日には、見たかったドラマを観て、気分転換にケーキ焼いたり、友だちと遊んだり、涙流さずに旦那と将来の事を話せる様になりました。

TESEが終わったら、信頼できる友人に、打ち明けてみても良いのかな、とも思える様になりました。

確かに、不妊治療のことを誰かに言うのは怖いです。

なんて思われるだろう。なんて言われるだろう。理解してもらえるかな。引かれないかな。可哀想って思われないかな。

でも、事実を打ち明けている先輩に言われました。

怖がってるのは、結局は自分が傷付くのを恐れてるからだよ。でも、そこを恐れたらなにも前に進めない。そして、あなたが思っている以上に、周りの友人は、理解してくれる。あなたがこの人ならと言える人で良いから、打ち明けてみたら?

と。
そう言われて、ストンと私の中で何か落ちました。
結局、もう傷付ついてるんですよね。
私はどこかで、これ以上傷付きたくないと、思っていたのかも知れません。
でも、なにを思われようが言われようが、例え理解してもらえなくても、哀れまれても、それでも良い。それで傷付くことを恐れなければ、なにも怖くないのかも。
むしろ、前に進むには、傷付くしかないのかも知れない。でも、その先には、今までなかった何かがきっとあると。そう思えました。

いつか家族になるかもしれないその子が、その子さえ傷付かなければ、私が今どんなに傷付いたとしても前に進んでやるぞと。

数ヶ月前まで、無精子症の事実、そしてこれからの未来に立ち向かう勇気はこれっぽっちもありませんでした。傷付くのが、怖かったから。
病院に行ったり、検査したり、事は進んでいたかも知れませんが、気持ちは、前に進めていませんでした。

でも今は、立ち向かう勇気が、出てきたと思います。
まだまだ少しですが・・・。
今でも、泣き出しそうになったり、悔しかったり、旦那と他の男性を見比べては、『なーんにも違わないのになぁ』と思ったり、些細な言葉で傷つきます。
それでも、子どもが欲しい、産みたい、その気持ちが揺るぎないから、どんなに傷付いても前に進むしかないのです。


そう思える様になりました。

落ちる時はとことん落ちてやる、でも、それでも、前に進もうと思います。


新しい家族が欲しい、その想いがある限り進みます。











検査の結果


7月に入り、大阪のクリニックへ旦那の検査結果を聞きに行きました。
結果、TESEに進めることがわかりました。
本当に良かった。
ホッとしました。

こっから先、手術をして精子が居る確率は高くはない、でも低くもない。その確率に全ての期待をかけることは怖いことですが、夫婦で信じてみようと思います。

そして、夫婦で私の実家にも帰っていたのですが、今回は旦那の無精子症のこと不妊治療のことは打ち明けませんでした。旦那の転職の事だけを報告しました。心配性な両親なので、2つを同時に打ち明ける事はどうしても出来ませんでした。自分の娘が今の旦那のとは自然妊娠出来ないと知ったら、母親はどう思うんでしょう。娘の旦那が無精子症だと知って、同じ男として父親はどう思うんでしょう。


最近、森三中の大島さんが出産する様子をテレビで放送する事が話題になりましたね。私は正直、非難する人の気持ちがわかります。そして、非難する人を非難する人が多くいた事に傷付きました。

妊娠や出産は命懸けです。それを『バラエティー』として放送する事は素直に疑問に思いました。もちろん、大島さん自身、芸人と言う仕事は命懸けなんでしょう。かく言う私も実際にテレビの内容を観ていないので、なんの非難も出来ませんが、Twitterなどの様子からすれば、素晴らしい内容だった様ですね。(実はテレビをつけたら偶然その番組だったんですが旦那に、これ見るの?と言われてチャンネルを変えられてしまいました笑)

大島さんが非難された理由は、大島さん自身が流産や不妊治療を経ての出産だったから、というのは大きいと思います。
大島さんを応援している人の中には、同じ様に不妊に悩んでる女性や夫婦が少なからず居たと思うんです。その辛い立場を大島さん本人も経験していながら、出産シーンをバラエティで放送することは、不妊治療中や子どもを授かれなかった側の人間からすれば、とても不謹慎と感じるのは自然だと思います。

ですが、配慮が足りないと非難することを逆に非難する人が本当に多かったように感じます。

知らない人が多すぎます。妊娠や出産を、ナーバスに捉えている人が多く居る事。そして不妊治療が孤独な戦いであることも。不妊治療者は実際は多く居るはずなのに、まだまだ果てしなくマイノリティーな存在なんでしょうね。


匿名でなんでも非難できる時代。それは芸能人の大島さんが一番よくわかっていたと思いますし、それを覚悟で放送に踏み切ったのだと思います。まあ、妊娠や出産で脳内お花畑の人も沢山いますが。



妊娠や出産の素晴らしさを伝えるテレビ番組はとても素晴らしいと思います。
しかし、
妊活のゴールが妊娠で、妊娠のゴールが健康な生の出産であるとは限らない、その事実や経験を伝えるテレビ番組ももっと必要だと思います。


Yahoo知恵袋(好きです)を見てたら、旦那の無精子症が発覚して夫婦2人で生きることを決めて数年後、旦那の浮気が発覚して、愛しているが離婚を考えている。という質問に対して、離婚の原因は貴方にある。とか、貴方の配慮が足りない、旦那さんが可哀想。とか回答してる人がいて、ほんっとにイラッとしました!!!なんちゅー世の中や!!!ネットは見すぎるもんじゃないですね・・・


文書が支離滅裂ですみません。
頭の中、支離滅裂なんです。

この間うっかりiPhoneアスファルトに落としてしまって、画面がバッキバキになったんですが、既に心がバッキバキだったんで、なーんにも傷付きませんでした。あ、割れたわ〜。ぐらい。


話は戻り、クリニックの帰り。
近くのお寿司屋さんで回るお寿司を食べて、本屋に寄って帰りました。本屋にいるとき、『こんなに穏やかな気持ちで本屋に居れるなんて、感謝しなきゃなぁ』と思いました。
もし、TESEに進めないと診断されていたら、平常心を保てていなかったかもしれない。お寿司も喉を通らなかったかもしれない。

最近思うんです。

普通は子どもなんてタダで出来るんだよなー。

と。
汚く酷い表現ですが。


TESEに進めることがわかり、実家に帰ってリフレッシュ出来たので、今は少し前向きです。

いや、本当は前しか向いてられないですよね。
でも、時々足踏みもさせて下さい。
もっと言うなら時々後ろを振り返るかも。
最終的に前を向けていたら。いいのかな。


TESEの結果、精子がいてもいなくても、TESEに踏み切れたこと自体、夫婦としてとても価値のある経験だったと、思えるよう。


がんばろう。






わかってもらえない


昨日少し旦那と言い合いを、しました。

仕事で、妊婦さんと妊活中の方と一緒になる機会が週一回あって、その空間がとてつもなく辛い。と旦那に泣きながら訴えました。

予定日いつ?
性別どっちだった?
つわり終わった??
楽しみだね〜!
色々勉強になる〜!
私も来年の今頃は親になってるんだ〜。
出産祝いなに欲しいー?

そんな会話が永遠と繰り広げられています。

無精子症とわかるまではほぼ何も気にもせずその会話に入っていけた私。今は、胸が締め付けられる思いがして会話に入っていくのが怖い。
妊活中の方があっという間に子を授かったりなんかしたら、私、壊れそうです(T ^ T)

旦那にはこの気持ち、わかってもらえなかったんです。
『おれはそう言う考え方じゃないからわからんわ


私は、事が起こる前からたくさんのケースを予想して考えすぎて落ち込むタイプ。旦那は事が起こってこらその時考えれば良いという楽観主義者。


確かに、TESEを受けれるかどうかも分からない今の段階で落ち込むのは早すぎる、もっと希望を持つべきだというのはわかります。でも、素直に心が言う事を聞いてくれません。

『俺は自分に精子がいるって思うし、絶対に2人の子どもが出来るって信じてる。まるで子どもが出来ないって決まったかのように物事を悲観的に捉えるのは違う気がする』
そう言われました。

その通り、その通りなんですけど。
まるで、不妊治療を経験した事のない人から、

大丈夫、絶対出来るって!そんな気にするから余計出来ないんだよ!

と言われてる気がしてとても孤独を感じました・・・


不妊治療において夫婦の在り方ってなんなんでしょう。
お互いの意見を言う事は大事だと思う。
ポジティブであることも大事だと思う。
でも、例え意見が違っても、相手の考えを理解して受け入れることも大事だと思うんです。

ただでさえ孤独な戦い。
夫婦が対立したら、一人で戦わないといけないじゃないですか。


昔、『そろそろ子どもを作ろうかなと思ってます』と先輩ママに言ったことがあります。そのとき私は、
『でも、自分が生理不順でホルモンバランスも悪いからちょっと不安です』と言いました。

すると
『大丈夫大丈夫!!そんな不安に思うから出来ないの。大事なのは子どもが欲しいってその気持ち!それを強く持てば絶対大丈夫だから!』

そう言われた時、この人とはうまくやってけないな〜。と思いました。旦那の無精子症も、何もわかってない段階だったんですが、直感的にそう感じました。

どんなに強く願ったって、出来ない時は出来ない。全く望んでなかったのに、出来る時は出来る。
そんなもんです。


旦那とうまくやっていけるのか、一気に不安になりました。私、わがままでしょうか・・・。

私が泣くたびに、旦那には『俺のせいでゴメン』と思わせていることはわかります。でも、じゃぁ私のこの不安は、どこにぶつけたら良いんでしょうか。もっと私が強くあるべきなんでしょうか。



誰かに話したいけど話す勇気がない


旦那様が無精子症だと診断された奥様、もしくは無精子症の旦那様と不妊治療中、経験者の奥様。


誰かにカミングアウトしましたか?


私は義両親以外では、1人、信頼できる職場の先輩に相談する形でカミングアウトしました。


旦那が無精子症だと診断されて、ずっと心が晴れない日々が続いていました。人前で笑うのも精一杯で。SNSの子どもの写真が針のように心を刺してきて。帰りのバスで涙がホロリと流れて。

私、酷い妻だと思います。

無精子症だと診断された旦那本人の気持ち、それはそれで物凄くショックだと思う。もし自分が、『もう卵子がありません』、と診断されたら、と思うと。
でも、無精子症と診断された旦那の妻も妻で、すっっっごい、辛いと思うんです。
1番辛いのは本人、わかってるけど、私だってあなたには分からない辛さがあるの!と思ってしまいます。自己中心的です。

しかも、旦那が無精子症だった事実と、自然妊娠できない現実を、“惨め”だとか“情けない”だとか“敗北感”に感じてしまう瞬間もあります。

ほんとに酷い性格です。

いつか結婚して、子どもが生まれて、楽しくて幸せな家庭を作る。
それを当たり前に感じていて、私の中で人生最大の《夢》でした。

あぁ、こうも簡単に、夢って崩れ去ってしまうのか。そう感じました。
当たり前が当たり前じゃなくなった瞬間。いや、初めから当たり前なんかじゃなかったんですよね。


家庭を持ち、子どもを産むことが女性としての勝利だなんて、思っていません。

でも、皆が経験している幸せを、私も味わいたい、と思うのはエゴでしょうか。
子どもが欲しい気持ちって自分勝手ですか?
普通に妊娠して子どもが産みたい気持ちって、女性の“本能”以外の言葉で表さないといけないですか?理屈いりますか?


今に至っては、自然妊娠や、精子が回収出来なかった場合の旦那との血の繋がりにこだわる考えは無くなりました。
でも、どこかで、無精子症の旦那がいて、そして、不妊治療をするという現実を恥じてしまう自分がいます。本当に最低です。どんな形であれ、いつか家族になるかもしれない子どものためにも、胸を張るべきですよね。

逆に、不妊治療を頑張られいるご夫婦、経験してきたご夫婦のことを思うと、素晴らしく感動し、応援したい気持ちになります。

多分、経験者ではない人たちに、カミングアウトして、理解してもらえなかったらどうしよう、とか、“可哀想”と思われるのが怖い、などの不安から惨めだとか情けないと、感じてしまうのかも、とも思います。

誰かが何気なく言った“タネナシ”という言葉に過敏に反応して、それはそれは傷付きました。タネナシって、こんなに傷付く言葉だったなんて、知りませんでした。

人のことを『可哀想』と哀れむこと、良くないことだと気付きました。


今の立場だからこそ気付けたこと、考えれる様になったこと、沢山出てくると思います。
それを人生の糧にして、不妊治療費はそれはそれは高い授業料だと思えば良いですよね!!!
旦那のとこ、治療のこと、もっと胸を張れる様になりたい。自信を持って治療したい。
ダイアモンドユカイさんの様に、自分をタネナシだと胸を張って言える様な心の強さが欲しい。


ブログ書いてたらなんだか前向きになれました。きっと明日にはまたネガティブモード全開です笑


はやく、同じ境遇の方とお話しする機会がほしいです。